著者のコラム一覧
梅原敦プロキャディー

1974年4月生まれ。京都府向日市出身。98年「つるやオープン」から藤田寛之とコンビを組み、15年間専属キャディーとして14勝を挙げ、2012年賞金王、海外メジャーも経験。14年からフリーになり、森田理香子、一ノ瀬優希、成田美寿々、李知姫、塚田陽亮プロとのコンビでも優勝。22年は菅沼菜々のバッグも担ぐ。キャディーとして通算22勝。軽自動車のキャンピングカーで男女ツアーを転戦中。NSインターナショナル所属。

藤田寛之さんと宮本勝昌さんが激突した昨年の日本シニアOP 同門の先輩後輩で日頃は仲良しでも…

公開日: 更新日:

 昨季シニアツアー賞金王の宮本勝昌さん(52)のバッグを初めて担いだのは2000年ぐらいから。当時は藤田寛之さん(55)の専属でしたが、試合がないとき、「俺のキャディーやる?」と声をかけてくれたのが始まりです。2人は芹沢(信雄)さんに指導を受ける同門プロ。千葉オープン(OP)などでキャディーをやったとき「梅のおかげでいい成績だったよ。やりやすかった」と言ってもらえてうれしかったことを覚えています。

 宮本さんはいつも朗らかで温厚です。藤田さんも性格は穏やかですが、ボヤキ癖があるんです(笑)。当時は藤田さんの運転手も兼ねており、愛車に「ナビ」がついていませんでした。試合会場へ向かう道を間違えると「梅、いつ着くんだよ」とこぼすんです。そこで宿舎で夕食をとった後、道を下見するため「30分かかるけど、ゴルフ場まで行ってみるか」と、ひとりで真っ暗な道を往復したことは一度や二度ではありません。周囲は真っ暗闇ですから翌朝は道をよく覚えておらず、「あれ? ここ右折だったかな」と、そんなことがよくありました。

 同門2人が直接対決したのが昨年の日本シニアOP。宮本さんは首位で最終日を迎え、1打差の藤田さんと2サムの最終組。宮本さんのキャディーで藤田さんを倒すことは恩返しになる。そう思って臨みました。1番バーディーで幸先いいスタートを切るも、前半の3ボギーで波に乗れず、結局、藤田さんが優勝。宮本さんは3打差6位に終わりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇