藤田寛之さんと宮本勝昌さんが激突した昨年の日本シニアOP 同門の先輩後輩で日頃は仲良しでも…
宮本さんは22年9月にシニアデビューし、昨年6月のスターツシニアまでの8試合はすべてでトップ10入り。次戦のファンケルクラシック優勝後、4位、2位と好調を維持し、優勝候補の筆頭でシニアOPの会場(石川県能登)に入りました。
大会直前、宮本さんと食事をしたとき、いつになく言葉が少ない。シニアOPのタイトルに懸ける思いが強かったのでしょう。トレードマークの笑顔も消えていました。僕が15年間コンビを組んだ藤田さんは何を考えているのかわかりません(笑)。こう言ってはおこがましいですが、宮本さんの胸の内はちょっとだけわかる気がしたのです。
シニアOPの次に宮本さんにキャディーを頼まれたのは1カ月半後のマイナビABCチャンピオンシップ。練習日にシニアOPの話題になりました。
「あの試合は勝ちたかったですね」
そう言うと、宮本さんはやっぱり心の底から優勝したかったそうです。
宮本さんと藤田さんは同門ですから日頃は仲がいいですが、それゆえ互いに負けたくない気持ちが強かったはずです。今季もシニアで2連勝している宮本さんは調子も悪くない。今年の日本シニアOPは12日開幕です。再びタッグを組んでリベンジに臨みます。