ドジャース山本由伸の信頼度はダルビッシュと対照的…急転直下の先発決定は「苦肉の策」
ドジャース山本由伸(26)が日本時間12日、リーグ優勝決定シリーズ(LCS)進出をかけてパドレスとの地区シリーズ第5戦に登板。相手先発のダルビッシュ有(38)とポストシーズン史上初の日本人投手同士による投げ合いが実現した。
現地時間午後2時から行われた前日会見でデーブ・ロバーツ監督は、この日の先発について「まだ決まっていない。もちろんヨシノブは含まれているが、どういう形で起用するかは分からない」と話すにとどめた。救援投手で継投するブルペンゲームの可能性もあるとし、山本を2番手以降で起用する方針を示唆していた。
第5戦にはフラーティーを中4日で起用する選択肢もあったとはいえ、由伸は第1戦で3回を5失点、フラーティーは5回を4失点といずれも精彩を欠いた。
球団が夜10時になって急きょ、山本の先発を発表したのは、相手をかく乱する狙いも透けて見えるが、実際問題として「苦肉の策」なのは明らかだ。
今季、投手史上最高額の12年総額455億円で入団した山本は6月上旬までに6勝(2敗)を挙げ、順調に白星を積み重ねながら、同16日に右肩腱板損傷で負傷者リスト(IL)入り。9月11日のホワイトソックス戦で復帰してからは計4試合で1勝0敗、防御率3.38。イニングは最長で5回、球数は79が最多で、パフォーマンスは本調子には程遠い。