岩井姉妹ワンツーフィニッシュでも「客離れ」に拍車…今季33試合のうち20試合がギャラリー減
【樋口久子・三菱電機レディース】最終日
「千両役者がいなくなるのは痛いですよ」
ツアー関係者がこう漏らしたのは岩井明愛・千怜の姉妹のことだ。
国内女子ツアー「樋口久子・三菱電機レディース」(埼玉・武蔵丘GC=6650ヤード・パー72)最終日、妹の千怜もが通算16アンダーで優勝。今季3勝目、ツアー通算7勝目を挙げて「地元埼玉で優勝することが今年の目標でもあったので、うれしいです」と笑顔を見せた。
姉の明愛は14アンダーで2位。埼玉出身の双子の姉妹がワンツーフィニッシュで締め、地元ファンは大いに沸いた。
18番(510ヤード・パー5)のグリーン脇でこの日一番の歓声が挙がったのが明愛(今季3勝、通算6勝)の放った一打だ。フェアウエーからの第2打はピンまで約250ヤード。岩井姉妹の代名詞ともいえる「直ドラ」で、ピン右手前8mに2オン。イーグルパットはカップの左淵をわずかに外れたものの、難なくバーディー。16番からの「3連続」で最終日ベストの66をマークした。18番は妹の千怜も3.5mのバーディーパットを沈め、自ら歓声を煽るパフォーマンスを見せた。