巨人元バッテリーコーチがFA甲斐拓也獲得を悲観…「人的補償で未来の大切な戦力を失いかねない」

公開日: 更新日:

 FA補強の成功はいいことばかりではない。11月中の自由契約期間はすでに終了。甲斐の返答が12月の中旬まで遅れたことで問題が生じてくるのだ。巨人の保留選手名簿はオリオールズ入りが決まった菅野を除くと52人。そのうち人的補償のプロテクトリスト28人を引くと残るは24人。分母が少なく、およそ半数の選手が指名可能になる。プロテクト漏れが半数近いなら、どんなにうまくリストを作成しようと若手有望株が指名されてもおかしくない状況になるかもしれない。

 巨人の元バッテリーコーチで評論家の秦真司氏はこう言う。

「甲斐の加入は、今季自己最多の88試合に出場し、両リーグトップの盗塁阻止率.475と急成長を見せた28歳・岸田の芽を摘むことになりかねない。大城卓を含め人材はいるだけに残念です。人的補償として流出した時に巨人にとって一番痛いのは、次世代の正捕手候補の23歳の山瀬あたりが指名されること。目先の優勝を取って将来の正捕手を失うことになれば痛恨です。小林はプロテクトから外れるでしょうが、思い切って大城卓も外す可能性があるのではないか。ソフトバンクが狙うのは捕手の山瀬、もしくは若手有望株の投手とみています。いずれにせよ、未来の大切な戦力を失いかねないFA補強に違いありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 2

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  3. 3

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  4. 4

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  5. 5

    NHKは「同様の事案はない」と断言するが…フジテレビ問題で再燃した山口達也氏の“EテレJK献上疑惑”

  1. 6

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  2. 7

    中日・柳裕也まで来オフ流出危機…異例すぎるFA権取得前年の大幅ダウンで小笠原、福谷に続くか

  3. 8

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  4. 9

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  5. 10

    大阪・関西万博「前売り券」は買っちゃダメ! これから700万枚の“タダ券”が世にあふれる会員限定記事