紅白戦で同点適時打の野村佑希にニンマリ? 日本ハム新庄監督「適材適所」の尻叩き
叱咤激励の効果はあったか。
日本ハムの野村佑希(24)が9日の紅白戦に紅組の「4番・一塁」で出場。四回に詰まったゴロながらも、同点適時打を放った。
この日、右中間への痛烈な適時二塁打を放った清宮に比べると、泥臭いものではあったが、必死にボールに食らいついた結果だろう。
野村はオフに新庄剛志監督(53)から「開幕4番で起用する」と告げられたものの、「15試合で結果が出なかったら二軍」とタイムリミットも設けられた。
チャンスはチャンスでも、「ラスト」に近い、最後通告を宣告されたようなもの。野村もキャンプでは「今のうちにいい失敗をたくさんしたい。今のうちに経験できれば、シーズンの入りもよくなる」と話すなど、開幕に向けて必死になっている。
尻を叩いた選手がその気になり、紅白戦でも貪欲な姿勢を崩さない。新庄監督にすれば、「してやったり」ではないか。
「新庄監督は選手個々の性格や実績を加味して、その気にさせる言葉をかけるのが上手い。もし、実績がない若手に野村と同じことを言えば、大半は重圧でガチガチになり、逆効果でしょう。野村は新庄監督2年目の2023年に125試合に出場したように、一時期はレギュラーを掴みかけた選手。今年がプロ7年目で、通算394試合に出ている。素質を考えれば、とっくにレギュラーに定着していてもおかしくない選手。だからこそ、新庄監督の叱咤が響く。むしろ、いつ一軍で使われるかわからないより、15試合でも明確に『起用する』と言ってくれた方が、野村のような選手にはありがたい」(球団OB)