前澤友作氏の発案しかり、奇抜なアイデアが人気低迷の国内男子ツアーを救うカギになる
この新企画には賛否両論あるが、ビッグマネーの大会増設を選手会は歓迎しているそうだ。人気低迷に喘ぐ男子ツアーの閉塞感を打ち破るひとつの策といえる。
歴代の日本ゴルフツアー機構(JGTO)の会長や執行部は、組織自体が単なる主管にすぎず、一切の権限を持つ主催者であるスポンサーに頼り切りだった。そもそもJGTOの役員や選手会が企業を回って頭を下げても試合が増える時代ではない。今回も前澤氏の奇抜なアイデアによるものだ。
昨年で幕を閉じた「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」(太平洋C御殿場C)もそうだった。国内初開催となったこの欧州ツアーは特別協賛の国際スポーツ振興協会(ISPS)の半田晴久会長の尽力により実現。昨年は開催コース内で実物大の恐竜ロボット16頭を展示し、決勝ラウンド2日間は世界的な女性アーティストを招いてコンサートを実施した。ゴルフとは無縁の企画ではあったが、大ギャラリーが詰めかけ、盛況だった。
スター選手は急に現れない。まずは男子ツアーに人を集め、興味を持ってもらうための工夫が求められる。それは誰もが楽しめるエンターテインメントやトーナメントを利用した主催者のイベントでもいいのではないか。話題を集めれば本戦以上に宣伝効果は高い。