大会初日の夜、当時22歳の成田美寿々ちゃんに「1994年 菊花賞」の動画を見せた理由
中央競馬は秋のGⅠシリーズに突入! 今月20日には京都で3歳クラシックの菊花賞が行われます。そこで思い出すのは、成田美寿々ちゃんです。
舞台は2015年のサントリーレディス。それまで何度か美寿々ちゃんのバッグを担いだことがあります。当時すでに6勝していたトッププロですが、2日目までは上位にいても、3日目以降に失速するイメージが強かった。初日から気合が入り過ぎるというか、競馬でいえば騎手との折り合いを欠く「掛かる」状態ですね。
この大会も初日に63のビッグスコアでいきなりトップに立ちます。鼻息が荒くなっているんじゃないかと思い、その夜、電話したのです。
「美寿々ちゃん、明日も爆発的なスコア狙ってるでしょ。1994年の菊花賞の動画送るから見てよ。競馬の動画。ここで勝ったナリタブライアンは史上5頭目の3冠馬でね、最強やぞ。3000メートルの長距離は掛かったら終わり。前しか見ずに暴走したらゴールまで脚がもたない。レースみればわかるけど落ち着いて走っているから。同じナリタやろ! じっくり見てな」