新横綱豊昇龍が歴史的屈辱の4敗目で休場…自身も懸念していた昇進達成後の不安、虚無感が背景に
そんな新横綱は、1月場所で三つ巴による優勝決定戦を制し、9場所ぶり2度目の優勝を果たして第74代横綱に昇進した。同場所限りで一人横綱の照ノ富士が引退。昇進場所が一人横綱になるのは曙以来、戦後2人目とあって、その重圧は小さくないだろう。
一方、横綱昇進という大目標を達成したことによる喪失感、虚無感のようなものも、少なからずあるはずだ。これは豊昇龍自身が場所前に懸念していたことでもある。
先日発売された週刊大衆のインタビューで豊昇龍は、「大関時代とはまったく違い、皆さんが私のことを神様だと思っているか模様に扱いが変わった(笑)。そんなに変わるものなのかと、びっくりする日々を過ごしています」と、周囲の変化について言及。車を高級車に買い替えたことを明かしたうえで、「他にもいいことばかりが自分の身の回りで起きていて、あまりにも恵まれているような気がして、最近は少し怖くなってきました」とホンネを漏らしているのだ。
「新しい夢を作らなきゃと思っています」とも語っていた豊昇龍は場所前、「何が起きても、負けても、休場しない。僕がやらなきゃいけない。最後までやる。相撲を取ることは僕の仕事」と決意表明したものの、今は横綱という肩書と相撲の中身が釣り合っていないのが実情だ。