今夏の甲子園は大量56人、熱中症続出にはもどかしい気持ちもある。「京セラドーム開催論」は…
今夏の甲子園は暑さにやられる選手が後を絶たず、治療のために試合が中断される場面が何度もありました。
大会本部の発表によると、試合中に熱中症疑いの症状が出た選手は56人。昨年の34人から倍近くに増えています。
我が専大松戸も千葉大会のある試合で、外野手が守備の際に足をつり、打球に反応できずに三塁打にしてしまったケースがありました。コーチ陣が、「1試合で500ミリリットルのペットボトルを5本飲むこと」と呼びかけて、サプリなども出来る限り取らせたものの、予防しきれなかったのです。
たしかに夏の暑さが昔とは比べものにならないことは承知しています。しかし、これだけ多くの選手が熱中症にかかってしまうのは単に気温の問題だけではないと考えています。
夏の甲子園といえば2006年、田中将大投手(現楽天)擁する駒大苫小牧(南北海道)と元日本ハムの「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹投手の早実(西東京)の2日間に及んだ決勝戦の激闘が有名です。調べてみると、13時プレーボールだった両日の兵庫県の最高気温は33.8度と32.9度。実は、熱中症が相次いだ今夏の第1試合や第2試合が行われた午前から昼の時間帯の気温と同程度かそれ以上だったのです。当時あの試合で熱中症にかかった選手はいたでしょうか。昔よりも子供たちが暑さに弱くなっている側面もあるのでは。そう考えるのが自然でしょう。