夏の甲子園「2部制」導入のタイミングは…ナイター経験者は肯定的もスンナリいかない複雑事情
高校野球が大きな変革時期を迎えている。
熱中症対策として7回制や甲子園以外でのドーム球場での開催が検討される中、今大会で試験的に導入された1日2部制もそうだ。
実施されたのは大会初日からの3日間。初日は開会式後の午前10時に第1試合を行い、16時から第2試合、18時半から第3試合が行われた。2、3日目は午前8時と10時35分に第1、第2試合、夕方の17時から第3試合という日程だった。
本来、夏は大会初日以外は1日4試合が基本だが、日中の最も暑い時間を避け、後半の試合を夕方~夜に設定。大会規定には「8月7日(初日)の第1試合は13時半を過ぎて終了していない場合、8月8、9日の第2試合は14時半を過ぎて終了していない場合は、それぞれ原則として継続試合とする」という文言も加わった。
実際、「ナイター」を行った学校はどんな反応だったか。
初日の3試合目を経験した智弁学園(奈良)の小坂将商監督(47)は「良い経験、勉強になりました」と、好意的だ。
「開会式が終わって18時半からと時間が空いていたので、一度、宿舎に戻って休むなど、気持ちを切り替えて試合に臨めました。僕は1日3試合の日の3試合目を4回経験しているんです。(そのひとつだった2017年の)センバツの時は、寒さ対策が必須だった。2試合目だと、すっと試合に入れるんですけど(開催時間の決まっていない)3試合目だと(甲子園近隣の)体育館で調整など(をする必要)もあった」