親の主治医に直接会って子供がチェックすべきこと
持病がある高齢の親が自身の健康状態をいかに把握できているか。今の治療方針はどのようなものなのか。親の主治医に会い、直接確かめる機会を持つことは、超高齢化社会の今、子供がすべきことのひとつだろう。
医学のことなどわからないと躊躇する人もいるかもしれないが、肝心なのは親と主治医の話が一致していること。糖尿病や高血圧で食事制限をきつく言われているのに、聞いていない(忘れた?)フリをしているケースなどはよくある話。筆者の義父はまさしくそれで、食事がまずくなるからと改善することなく、根気よく話をしても「もうこの年なんだから好きにさせてくれ」の決まり文句。こちらも強く言いづらい。
そのあたりを主治医に相談すると、栄養指導を義母に受けてもらい、秘密裏にいつもの醤油を減塩に、大好きな肉の質を脂身の少ないものに変えるなどの工夫をすることになった。幸い、バレることなく受け入れてもらうことができた。これが縁で義母もその主治医の診察を受け始めたことで関係性が深まり、困ったことがあれば相談に行ける存在にもなった。
もうひとつ。主治医と会ったことで新たな問題が見えてくることがある。「本当にこの先生(病院)で大丈夫だろうか?」との疑問だ。