親の健康保険証、介護保険証、診察券のコピーを手元に置いておく
病気やケガで高齢の親に介護問題が浮上すると子供は病院や役所関連のさまざまな手続きに奔走することになる。それは遠く離れて暮らしているほど大変なのだが、事前に基本的情報を把握しておけば事を進めやすい。
まず推奨したいのは、親の健康保険証と介護保険証、通院している病院の診察券のコピーを手元に置いておくこと。これらを把握していれば、病院や役所などに電話やメールで問い合わせをする際、話がスムーズにいく。
特に役所に問い合わせをする時は、親の生年月日や住所、連絡先、保険証番号などの情報を確認され、答えられないと「当市では高齢者向けに健康教室を開いています」とか「包括支援センターの連絡先をお教えしましょうか」などの一般論的な回答しか得られない。逆に、それらのデータを答えることで家族からの相談と認識され、役所で持っているデータベースをもとにした個人的なアドバイスも受けやすい。
たとえば、筆者が電話相談した時は「お母さまなら1人暮らしの高齢者として、3カ月前に見守り訪問していますね。歩行がちょっと怪しいようですが、現在はどのような状況ですか」と、余計な説明をしなくても、速やかに本題へ入ることができた。