「人形(ひとがた)」モー・ヘイダー著 北野寿美枝訳
A・Jが上級看護コーディネーターとして働くブリストル市の重警備精神科医療施設でスタッフの欠勤が続出。自傷他害の危険性が高い患者を収容する同施設は、元は救貧院で、患者たちは当時の職員の亡霊「ザ・モード」の出没におびえていた。
3週間前の患者の不審死がきっかけとなりスタッフの間にも動揺が広がってしまったのだ。A・Jは、亡霊におびえ精神崩壊の危機に瀕している患者たちを心配し、院長のメラニーに対処を求める。しかし、メラニーは動かず、A・Jは、エイボン・アンド・サマセット警察のキャフェリー警部に極秘裏での捜査を依頼する。
サスペンスの新女王と称される著者の人気シリーズ第6作。(早川書房 1800円+税)