「ルポ ニッポン絶望工場」出井康博著

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 24時間営業のコンビニ、指定された時間に届く宅配便など、私たちの便利な生活は、見えないところで低賃金・重労働に耐えて働く外国人労働者によって支えられている。単純労働を目的とした入国は法律で禁じられているため、彼らは実習生や留学生と偽って日本にやってくる。日本で働くそうした外国人労働者の実態を伝えるルポルタージュ。

 近年はベトナム人留学生が急増。彼らは「留学」で月に20万~30万円稼げると聞き、ブローカーに多額の仲介料や渡航料を払い来日する。来日後は日本語学校の収入源としてしゃぶり尽くされ、人手不足の企業に足元を見られ、低賃金でこき使われる。そして行き詰まり、不法滞在化して犯罪へと走る。現代の「蟹工船」の現場からの報告。(講談社 840円+税)


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