「フランス文学は役に立つ!」鹿島茂著

公開日: 更新日:

 今ではすっかり顧みられなくなってしまったフランス文学だが、そこで描かれるテーマの多くは、個(自我)と家族、個(自我)と社会という現代日本が直面する問題だと著者はいう。日本の現状を理解するのに役立つお薦めのフランス文学の名作を紹介するブックガイド。

「親が子どもに階級上昇の夢を託そうとしたときに子どもがどのような思いをするのか」が分かる「子ども」(ジュール・ヴァレス作、1879年)をはじめ、「女性が誰の手も借りずに社会で生きてゆこうと決意するとどのような恋愛が残されているのか」を描いた「シェリ」(1920年、コレット作)など、24編の名作を読み解く。(NHK出版 1200円+税)


【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!