「札沼線の愛と死新十津川町を行く」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 雪の夜、十津川が暮らす三鷹の路上で身元不明の男の銃殺体が見つかる。被害者は現場に血で「十」の字を書き残していた。「十」の字から、男が十津川を訪ねてきたとも考えられるが、十津川は被害者の顔に覚えがない。捜査が難航する中、被害者は「十津川に招待状を届けに行った」との匿名電話が入る。

 十津川は以前、招待状をくれた奈良県十津川村に連絡をするが、男は村の使者ではなかった。しかし、村出身者が移住してつくった新十津川町が北海道にあることが分かる。十津川らは廃線が囁かれる札沼線に乗って新十津川町に向かう。町に着いた十津川らは、魔法使いが出没するという噂を耳にする。

 冬の北海道を舞台にしたトラベルミステリー。(実業之日本社 840円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末