「忍者の兵法 三大秘伝書を読む」中島篤巳著

公開日: 更新日:

 現存する数十もの忍術伝書の中から、紀州流忍術の秘伝書ともいえる「正忍記」、質量最大の「万川集海」、そして服部半蔵を源にする服部流忍術の術技が記された「忍秘伝」の3書を読み解くテキスト。

 正忍記では、忍びの術を「策謀の指針であり、軍師にとっては軍略の鍵である。進退利害に関することだから、武士たるものは決してこの術をないがしろにしてはならない」と武士が心得ておくべきものであることを強調。つまり、忍者とは非武士の「忍び」と、武士の「忍士」の両方を意味する用語だという。こうした忍者の定義から、忍術の原理やさまざまな忍具、催眠術のような人心掌握術まで、忍術と忍者のすべてが分かる愛好家必読の書。(KADOKAWA 920円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動