「顔貌売人」柳井政和著

公開日: 更新日:

 プログラマーの転職を支援する人材紹介会社の女社長・安藤裕美に、友人の恵子から妹の幸子を助けてほしいと連絡が入った。幸子は大学生のとき、だまされてアダルトビデオに出演。しかし幸子は化粧の前と後ではまったくの別人になるため、卒業後は都内の銀行に勤めていた。そんな幸子の元に知人から「おまえ、AVに出てないか」とメールが届く。なんと「AV女優顔探索」というサイトが、顔認識の技術と個人情報を紐付けして、AV女優の正体を暴いていたのだ。

 裕美は一匹狼の技術者鹿敷堂桂馬を巻き込み、さっそく行動を開始。するとサイトの顔認識プログラムを開発したのは、裕美の会社の取引先だったことが判明した。

 女社長と天才ハッカーコンビが情報技術を駆使して、事件の真相に迫る傑作サイバーミステリー。(文藝春秋 1750+税円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    百田尚樹代表《終わったら全部言う!》宣言 日本保守党3議席獲得で飯山陽氏との“暗闘”どうなる?

  2. 2

    泉房穂氏「日本のテレビ局は腐っている」とSNSに吐露…裏金自民とTV局は“握っている”のか

  3. 3

    自民裏金議員は半数以上28人が討ち死に…旧安倍派は“大粛清”も「5人衆」は首の皮一枚で4勝1敗

  4. 4

    元少年隊・錦織一清もジャニー喜多川を批判…それなのにNHK会長“欲望”優先の浅はかさ

  5. 5

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  1. 6

    自民大物18人が“ただの人”に…武田良太氏ら大臣経験者が続々落選、現役閣僚2人は比例復活もかなわず

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  4. 9

    百田尚樹氏vs飯山陽氏 “日本保守党ドロドロ内紛”の船出…4月補選の蜜月はどこへ?

  5. 10

    バレーSVリーグ 石川祐希の凱旋試合プランも視聴率は大苦戦…背景に「箱」ではなく「単推し」