「江戸の『事件現場』を歩く」山本博文監修
江戸で起きた各事件が現在の東京のどの場所で起きたかを案内してくれる歴史散歩ガイドブック。
軍学者由井正雪とその一派が幕府転覆を謀った「慶安の変」(慶安4=1651年)。その事件の背景にあった浪人問題などを解説した上で、正雪の軍学塾「張孔堂」があった神田連雀町=現在の神田須田町1丁目や、正雪の片腕だった宝蔵院流槍術師範・丸橋忠弥の道場があったとされるJR水道橋駅近くの「忠弥坂」などを古地図や現在の地図とともに案内する。
そのほか、幕府放火説まである「明暦の大火」(明暦3=1657年)など22の事件現場を収録。さらに、時代小説や時代劇の現場、剣客の道場、江戸の著名人たちの住居など、東京の街中に江戸を見つける散歩のススメ。
(祥伝社 800円+税)