「鉄道探偵団まぼろしの踊り子号」倉阪鬼一郎著

公開日: 更新日:

 鉄道マニアのマスターが妻と営む新橋の喫茶店「テツ」には、昼夜を問わず、同好の士がたむろしている。そのひとり、フリーライターの和志は鉄道探偵を名乗り、常連たちと鉄道探偵団を結成し、ホームページで鉄道に関する相談事を引き受けている。

 ある夜、和志の妹でテレビリポーターのさくらは、東京駅で鉄道写真家の仙堂を見かける。新幹線のホームから駆け下りてきた仙堂は、なぜか別の階段を使って同じホームに戻った。数日後、ホノルルで仙堂の妻の他殺体が見つかったとのニュースが流れる。仙堂の不可解な行動がアリバイ工作だったと気付いた和志らは、取材と偽り、仙堂をテツにおびき出す。(「東京駅で消えた男」)

“鉄分満載”の鉄道ミステリー連作集。

(講談社 920円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…