「暗黒のスキャンダル国家」青木理著
「付き合う仲間を見れば人がわかる」という警句があるが、政界を揺るがす疑惑の持ち主、学園理事長の会見はひどいものだった。記者会見では記憶がない、記録がない、問題になった文書を読んでいないと逃げ口上を繰り返し国民は呆れたが、結局、獣医学部の新設のため100億円近い税金がつぎ込まれるというのだから、たまったものではない。
LGBTを指して「生産性がない」と月刊誌に書き散らした現職の衆議院議員はチルドレンで、ある種の“お友達”だ。
ジャーナリズムから夫婦別姓、樹木希林まで、現役ジャーナリストが鋭い視点で時代をすくい上げたコラム集。
(河出書房新社 1650円+税)