著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(125)エミューの記憶の中の花園

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 阿片って、名前が怖そうだ。ぼくはその怖いものからママを守ったのだろうか。いや違う。ぼくがママを守ってあげられるのはずっと遠い未来の話だ。こんなに小さい腕と手じゃ栗鼠一匹だってやっつけられやしない。

 ジュンイチはエミューに手を引かれて草花の庭を歩いている。ママの胸で眠って…

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【連載】金鳳花のフール

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