過去2作は大コケ 海老蔵「利休にたずねよ」は大丈夫なのか

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歌舞伎役者として培われた風格をいかんなく発揮した海老蔵の実力が、ことのほか大きい」とは、映画ジャーナリストの大高宏雄氏。こう続ける。

「日本の茶道の美の原点を追求した作品。モントリオールでの評価が物語るように企画倒れすることなく、具現化できたのは、作法の素地がある海老蔵が主役を張ったからこそ。茶道も歌舞伎も通ずるところがあると本人も話しているように着物の着こなし方、正座ひとつとっても非常に見栄えがする。坊主頭も映えた。長髪のカツラを装着していた若かりし頃の利休が不自然に思えたぐらいです。彼の過去2作品は戦争ものと復讐ものの時代劇でしたが、奇をてらわず、正統派の時代劇こそ映える役者であると証明しました」

 梨園のヤンチャ坊主、時代劇で開眼――。

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