「半沢直樹」に続き8年ぶり主演映画でも…上戸彩は“女房役”が光る
お正月映画で時代劇物は計3作品。「47RONIN」「利休にたずねよ」に続いて上戸彩(28)主演の「武士の献立」(松竹)が先週末、公開になった。「忠臣蔵や千利休を描いた2作と比べると地味な題材。でも『武士――』は前評判が一番高かった」(映画ライター)となれば、気になる一本だ。
史実をもとに加賀藩の包丁侍を題材にした作品。同藩のお抱え料理人一家「舟木家」に優れた舌と料理の腕前を買われて嫁いだ嫁(上戸)と、プライドばかりが高くて半人前の年下夫(高良健吾)を中心に描く。御算用者として仕えた「そろばん侍」を描いた堺雅人主演の「武士の家計簿」(10年)に続く、刀をなりわいとしない侍の物語の第2弾でもある。
■HIROとの“うちのごはん”も気になる
くしくもヒットドラマ「半沢直樹」で夫婦を演じた2人がそれぞれ主役を務めるが、「あずみ2」以来、8年ぶりの主演作となった上戸は不安な様子。「ずっとテレビドラマ(の世界)で育ってきた。怖がっていたら8年経ってしまった」と公開初日(14日)の舞台挨拶で心情を吐露したが、「まっとうな時代劇。家族の絆を得意とする松竹らしい一本」と高評価なのは、映画ジャーナリストの大高宏雄氏だ。