韓流飽きたオバサンがメロメロ 「和流スター」って?
ヤサ男だけど芯が強い実力派
日経トレンディ5月号、「明日のヒットを10大予想!」には驚いた。コンビニドーナツやLINEに交じって、川上大輔なる名があったのだ。
何者? と思って調べてみると、昨年の第28代ゴールデンディスク大賞の「ベスト・演歌/歌謡曲・ニュー・アーティスト」を受賞。180センチの長身に、すらっとした体。しかし、ジャニーズのタレントと違って、ベタな昭和歌謡を歌う。だから、川上は“和流スター”と呼ばれている。これに中年のオバサンたちがメロメロなのだ。甲高い声の歌唱力や「マツケンサンバ」で有名な真島茂樹さんらが振り付けをした軽快なダンスも大きな評判になっている。
■コンサートチケットは瞬時に完売
マーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏は言う。
「和流スター川上大輔は韓流ブームが終わり、行きどころがなくなった40代以上のオバサマたちの受け皿になっているのです。彼女たちは消費意欲もあり、音楽界にとって最高のお客さま。違法ダウンロードが増えた現在では、CDの売り上げは見込めない。その半面、音楽ライブの市場規模は増えていて、2000年の倍近くの金額になっています。彼のような本格派は、ライブにもってこい。音楽界にとって救世主的存在です」