「ど根性ガエル」吉沢やすみさん 今は「遊び人とみられて…」
吉沢さんは「少年ジャンプ」の草創期を支えた漫画家・貝塚ひろしのアシスタントを経て、70年、「ど根性ガエル」でデビューした。
■その後はガードマンや駅掃除をした時期も
「最初は読み切りの一作だったんです。でも、少年ジャンプの読者の人気投票でいきなり3位になって。1位が『男一匹ガキ大将』、2位が『ハレンチ学園』の時代です。で、3位だった『ど根性ガエル』はすぐに連載が決定しました」
結局、連載は6年半続き、72年にはアニメ化された。
「連載6週目ごろからは人気が下降し、打ち切りにしようか、って話が出てたそうなんです。ボクは何も知らず、8週目くらいに当時、ボクが大好きだった吉沢京子さんを頭に描いて〈京子ちゃん〉って新しいキャラクターを登場させたところ、人気がじわじわ再燃してきた。ホント、これがなかったら、『ど根性ガエル』は終わったかもしれない。今にして思うと、ゾッとしますね」
もっとも、その後は「ど根性ガエル」を超える作品に恵まれず、漫画から遠ざかり、デパートのガードマンや駅掃除をして糊口をしのいでいた時期もあった。