愛川欽也さん壮絶死…がん脊髄転移、最期まで「仕事行こう」
「キンキン」の愛称で親しまれ、テレビ東京「出没!アド街ック天国」の司会や俳優として活躍した愛川欽也(本名・井川敏明)さんが15日午前5時過ぎに自宅で亡くなっていたことが分かった。80歳だった。妻でタレントのうつみ宮土理(71)や家族の意向で、17日都内で密葬が営まれ、荼毘に付された。
17日午前、愛川の所属事務所はコメントを発表。それによると、昨年冬から体調に不安を訴えるようになり、検査をしたところ肺がんであることが判明。本人の希望によって入院はせず、在宅での治療を続けてきたという。「根っからの仕事人間であった愛川は肺がんを発症した以降も仕事に情熱を燃やしており、息を引き取る直前まで『仕事に行こう』と寝言のように申しておりました」と記されている。
愛川は3月に20年間司会を務めてきた「アド街」を降板。肺がんを患っていたが、病名を公表せず、仕事を続けてきた。妻のうつみは周囲を心配させまいと「風邪」と説明してきたが、がんは脊髄にも転移しており、今月になって容体が悪化。いよいよ歩行もままならなくなり、治療に専念することにしたという。今月3日には自宅に介護用ベッドや医療器具が運び込まれる様子が伝えられた。15日昼ごろに渋谷区の自宅から誰かが救急搬送される様子が目撃されたことから、たくさんのマスコミが自宅前に詰めかけていた。