志賀廣太郎、吉田鋼太郎…売れるおっさん俳優の黄金パターン
吉田は連続ドラマCMとも呼ぶべきソフトバンクのシリーズに登場して、「スマネ」「イマネ(島根)県」と大河ドラマ的な渋い表情で呟く上司役がいい味だ。
90年代は永瀬正敏がお酒のCMで「愛だろ、愛」とつぶやいた。こんな若者向けのドラマ風シリーズは、その後減ったが、ここ数年再び作られている。しかも子供から大人まで見られるドラマ(というよりコント風?)CMが増えて、“いい味”を出す年配の俳優が必要になってきた。
おっさん俳優のブレークには、中高年の視聴者に若者ばかりのキャストを飽きられたこともあるが、「ドラマの脇役で抜擢され→コント風のCMでいい味を出す」というパターンでブレークするおっさん俳優は今後もまだ出るだろう。
次は同じパターンで「大物おばさん女優」が復活するかもね。富司純子みたいな。
(作家・松野大介)