実写映画大コケ続き 東映が大作「海難1890」で臨む“背水の陣”

公開日: 更新日:

 ザ・プリンス パークタワー東京(芝公園)の宴会場をドーンと貸し切る気合の入りよう。大手映画会社「東映」が手がける日本・トルコ合作映画「海難1890」(12月5日公開、田中光敏監督)のクランクアップ報告会見が9日、行われた。

 同作は日本・トルコの友好125周年の記念ムービー。1890年に和歌山県串本沖で発生した「トルコ軍艦エルトゥールル号海難事故」と、その95年後、テヘランでトルコ人が日本人を救出した「イラン・テヘラン在留邦人救出事件」の2つの実話を題材とした物語だ。主演の内野聖陽(46)は、「映像記録として残していく宿命。次世代に誇れる作品を作りたかった」「田中監督からのオファーに二つ返事でお受けした」と熱い思いを口にした。

 夏休みもまだだというのに、これだけ大々的に正月映画の宣伝を打つのには理由がある。東映にとって決して失敗の許されない作品だからだ。というのも、最近は同社配給の実写映画の興行成績がまるでパッとしない。中でもイタかったのは、豪華パリのロケを敢行した水谷豊(62)主演の「王妃の館」と、戦後70周年記念作品と銘打った鈴木京香(47)主演の「おかあさんの木」。いずれも公開2週目にしてトップ10圏外という“惨敗”を喫しているのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  3. 3

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  4. 4

    中居謝罪も“アテンド疑惑”フジテレビに苦情殺到…「会見すべき」視聴者の声に同社の回答は?

  5. 5

    中居正広9000万円女性トラブル“上納疑惑”否定できず…視聴者を置き去りにするフジテレビの大罪

  1. 6

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  2. 7

    フジテレビは中居正広で“緊急事態”に…清野菜名“月9”初主演作はNHKのノンフィクション番組が「渡りに船」になりそう

  3. 8

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  4. 9

    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース