園山真希絵「逆風の3年前」に受けた鶴太郎の“愛のムチ”

公開日: 更新日:

 その一方で、キャンバスに向かってらっしゃる鶴太郎さんからは仕事への姿勢を学びました。こちらは「言葉ではなく背中から」ですね。普段は冗談もおっしゃるし、ヒョウキンなところが多い鶴太郎さんですが、いざ筆を手にすると別人。あたりの空気が一変して近寄り難いオーラを発するんです。とにかくストイックで、うかつに言葉をかけられませんし、咳ひとつもはばかられる、そんな雰囲気をお持ちです。

 飲食店の切り盛りはある面、スタッフ全員のチームワーク。片や画家は創作においては個人プレー……。

 そんな違いはありますが、料理を生み出すのは自分だけの世界ですから、共感できる部分も多く、持てる力以上の作品を生み出すための血がにじむような努力と取り組みは、そばで見ていて感心するばかり。学ぶべきところが多いですね。

 それと、鶴太郎さんは何より礼儀正しく謙虚なんです。この取材をお受けする際、「鶴太郎さんのことを話していいですか?」とメールを差し上げましたら、「こんな自分でもいいんですか」って律義に返信してくださいました。本当に恐縮しちゃいますよね。

 私の目標は「人を良くする、と書く“食”」で多くの方の笑顔を増やし、「ありがとう」とたくさん言われる人間になること。それがひいては鶴太郎さんへの恩返しにもなる。こう思って陰徳を積みながら、今日も頑張ります。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”