「日暮し」元ボーカル杉村尚美さん 復帰望む声も興味なし
1973年、武田清一、中村幸雄さんと結成したフォークグループ「日暮し」のボーカルとして、ヒット曲「い・に・し・え」を歌った榊原尚美さん。その後、杉村尚美と芸名を変えソロデビュー。81年、日本テレビ系のドラマ「炎の犬」の主題歌「サンセット・メモリー」が大ヒットした。伸びやかな歌声とともに、その美貌は際立っていたが、今どうしているのか。
会ったのはJR国立駅から歩いて8分の「Cafe Sings」。「日暮し」のリーダーだった武田清一さんがオーナーの店だ。で、杉村さんから渡された名刺には「株式会社アベカンパニー 取締役・阿部尚美」とある。
「主人がやってるコンサルティング会社です。阿部は現姓ですけど、肩書は完全に名前だけのペーパー役員、フフフ。毎日、娘が連れてくる初孫と遊ぶのが楽しみな、ごくフツーの専業主婦ですよ」
シックなグレーのワンピースを着て、まさに落ち着いた奥さまといった風情の杉村さんは、29歳で結婚したのを機に引退。美容アドバイザーに就いた。
「当時、主人が自然派化粧品を扱ってた関係で、化粧品や食事などの相談に乗るアドバイザーになりました。とはいえ、2人の子どもの子育てに追われ、小学校の役員をやったりして、アドバイザーは実質、1年くらいしかやってないんじゃないかしら」