「日暮し」元ボーカル杉村尚美さん 復帰望む声も興味なし
杉村さんの祖父・榊原直は、国立音大創立者のひとりだ。
日暮しで約7年間活動後、ソロで再スタート。81年に大ヒットした「サンセット・メモリー」を覚えている向きは多いだろう。あの伸びやかな歌声をもう一度、という声はないのか。
「15年ほど前でしょうか。『あの人は今』みたいなテレビ番組に出て歌い、それからも何度かお話をいただきました。ワタシのことを覚えて下さってるのはうれしいんですが、申し訳ありません。すべてご遠慮申し上げてます」
■芸能界の思い出は「徹子の部屋」
それというのも……。
「『サンセット・メモリー』はいわゆる売れセンの曲でしたから、ある程度のヒットは予測してました。だけど、それ以上に売れちゃって、ワタシはいきなりスター歌手の中に放り込まれた。そうした方たちはものすごいオーラが漂い、自分自身、違う世界に来てしまったって違和感が絶えずありましてね。あと、外出すると“アッ、あの人!!”って感じで振り向かれ、とっても不自由な思いをした。そんなこんなで、芸能界にはなじめなかったんです。ワタシにはママさんコーラスで十分ですよ」