官兵衛超えなるか 「真田丸」ゆかりの地がはじく経済効果
関ケ原の戦いの後、信繁が14年間の隠居生活を送ったといわれる和歌山県九度山町ではドラマの放映に合わせ、当初より1年前倒しして「九度山・真田ミュージアム」を新設。3月13日の開館を目指し、もっか建設中だという。
「1年間の目標入館者数は25万人。視聴率の動向も気になりますが、ドラマの中で『九度山』の名が登場するかどうかで客足に影響があると考えています。地名が出てくるとありがたいですね」(同町役場産業振興課)
大阪冬の陣で信繁が築いた大阪城の出城「真田丸」の跡地とされる三光神社を有するのは大阪市。新たにドラマ館等を建てたりすることはせず、真田関連の資料を常設している大阪城天守閣などを利用し、観光客増加をにらんでイベントを開催するという。
「市、府、商工会議所、JR西日本、南海鉄道といった企業と連携して集客に盛り上げていきたい」(大阪推進協議会)
全50話の視聴率が15.8%と直近4作品で最も高かった岡田准一(35)主演の大河「軍師官兵衛」が、ゆかりの地・兵庫県にもたらした経済効果は243億円(NHKエンタープライズ調べ)。真田は官兵衛を超えることができるか。脚本三谷氏の筆先に自治体の期待と注目が集まっている。