芸歴は38年目 柳沢慎吾“映画初主演”までのデコボコ道
芸能生活38年目にしてまさかの映画初主演を射止めたのは、バラエティー番組でも活躍する俳優・柳沢慎吾(53)。今月27日から公開の「ピン中!」(金沢勇大監督)で、フィリピンパブの怪しい魅力にはまり、仕事も家も捨ててしまう男を演じている。
オファーを受けた時に「僕が?」と戸惑ったが、バブル期に通っていた経験を生かした。「最後にグッとくるような人間模様が描かれている」と、熱い意気込みを語る。
1962年生まれ。神奈川県小田原市出身。新潟から上京した両親が青果の行商から「柳沢商店」を開店する。面倒見の良い両親を慕って、連日のように近隣住民がご飯を食べに来るなど、賑やかな家庭に育った。3歳の頃からテレビっ子。3つ年上の姉から甲子園のモノマネをリクエストされたことがきっかけで、後に鉄板ネタ「ひとり甲子園」が生まれる。
■お笑いの道を断って役者の道へ
高校1年の時にバラエティーデビュー。素人参加番組で大活躍した。関根勤、小堺一機を輩出した「ぎんざNOW!」(TBS系)の「素人コメディアン道場」、竹中直人や、とんねるずがデビューの「TVジョッキー」(日テレ系)の「ザ・チャレンジ」で優勝。だが「役者になりたい」という一心から、「お笑いスター誕生!!」(日テレ系)の出演依頼を断り、父親の大反対を押し切って、高校卒業後、劇団ひまわりに所属。