「寂しい時代です」ピアニスターHIROSHIが音楽界を憂う
■「歌い継がれていくような曲がない」
6月3日に開催するライブは18回目になりましたが、お客さんからのリクエストで1曲目に何をやるかがポイントですね。スタイルを知っている方は、ここぞとばかりに難しい曲やマニアックな曲を用意してくるので、「他の人が知らないと思うので……」と言って逃げます。そういう意味では、お客さんに育ててもらってますね。
ただ、残念に思うのが、ここ半年間で発表された曲で“全国民に浸透している大ヒット曲”が全然ないこと。CDは売れないし、ヒット曲も世代別になって万人が分かる曲がない。最近「レコード大賞」で新人賞取られた方が、私初めて見た人だったのはショックでした。僕が(レコ大で)「企画賞」をいただいた頃はもっと世間に広く浸透した方々が取っていましたから。
パロディーでイジるにはそれなりにキャラがないと、と思うんですよ。去年一番はやったのが「あったかいんだから~」じゃあ、ちょっとね。歌い継がれていくような曲がないのは寂しい時代です。(ライブ開催の)6月までに誰かヒット曲を出してほしい、ヒット待ちです(笑い)。