著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(8)健康管理や医療を受けるうえで必要になる知識とスキル

公開日: 更新日:

 このシリーズの締めくくりとして、これからの健康管理や医療を受ける上で大切なことをまとめておきましょう。

 まず、「スマートウォッチ(以下ウォッチ)」を持っていない人は、そろそろ購入してみてはいかがでしょうか。歩数や消費カロリーは言うに及ばず、脈拍、血中酸素飽和度、睡眠の質、血圧などが測れて、普段の健康管理に役立ちます。とくに心電図を測れるものは、循環器の専門医たちも注目しています。異常を検出すると、家族や主治医に自動でメッセージを送ってくれるため、不整脈や早期の心臓病の発見に役立つと期待されているのです。

 数年以内には、職場健診の項目の多くが、ウォッチで測れるようになるはずです。健診は年に1回か2回、しかしウォッチなら毎日測れます。ただ、いまのウォッチでもかなり多機能で、使いこなすのに時間がかかります。将来はさらに多機能になるはずなので、今から使い慣れておく必要があります。そのためにも「2025年はウォッチ元年を目指すぞ」という気持ちが大切でしょう。

 それと合わせて、「AI(人工知能)」も使い慣れておいたほうがいいと思います。最新のAIは、東大入試や医師国家試験にも合格できるレベルまで進化してきました。ウォッチとAIを組み合わせれば、われわれの健康管理や病気の早期発見に役立つこと、間違いありません。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    箱根駅伝で創価大も起用 ケニア人留学生の知られざる待遇

  2. 2

    紅白曲目変更のドタバタ生んだ星野源のうかつと想像力不足…園子温映画『地獄でなぜ悪い』→『ばらばら』に

  3. 3

    星野源「地獄でなぜ悪い」楽曲指定からの変更でNHK紅白に募る不信感…“来年は出場辞退”の懸念まで浮上

  4. 4

    中居正広“9000万円トラブル報道”でTOKIO再結成に高まる期待 SMAP完全消滅の反動で…

  5. 5

    中居正広が地上波テレビから消える?「女性トラブルで“示談金”9000万円」報道の深刻度

  1. 6

    実はクレーマー気質 ルールを与えればオードリー春日は頑固なほどに全うする

  2. 7

    藤井風“エグい”と話題のNHK紅白「NY生中継」の驚きの金額 5分30秒の放送に受信料大盤振る舞い

  3. 8

    中居正広“9000万円トラブル”で番組窮地…「今でも許せない」告発女性が反撃の狼煙

  4. 9

    星野源“ガセ不倫”騒動の裏側、狙い撃ちされたワケ…新垣結衣がラジオ番組に電話出演して否定

  5. 10

    佐々木朗希「25歳ルールを知らなかった説」…あれだけ《メジャー、メジャー》と言いながら