黒ニンニクの成分「SAC」の効果…疲労研究のパイオニア「エビデンスあり」とお墨付き

公開日: 更新日:

「疲労は、痛み、発熱とならぶ3大生体アラームの1つ」と言うのは、疲労の分子神経メカニズム研究の先駆者である渡辺恭良氏(日本疲労学会理事長、神戸大学大学院特命教授)だ。

 仕事や運動による急性疲労であれば少しの休憩や一晩の睡眠で回復する。不規則な食生活や睡眠不足、ストレス過多などによる数日間から1週間ほど続く亜急性疲労も、積極的な疲労対策で回復可能。しかし休まずそのまま突っ走り過ぎると慢性疲労となり、自律神経系活動が乱れ、放置するとさまざまな病気へと移行する。

 渡辺氏は30年以上にわたる研究から、精神性、運動性などの疲労の原因に関係なく、あらゆる疲労に、エネルギー生産の過程で生じる副産物、活性酸素が関係しているとみている。

「通常、活性酸素は細胞内の抗酸化物質で還元処理されますが、オーバーワークになると活性酸素の量が過剰となり、還元処理が追いつかず、細胞が傷害されます。老化やさらなるオーバーワークでさまざまな細胞傷害が起こると、それを免疫細胞が感知し、いわゆる『炎症』を起こし、炎症時に血液中に放出される伝播物質サイトカインを介して脳に『ここに問題がある』と知らせます。それを私たちは疲労と感じ、慢性的にサイトカインが発せられる場合は、慢性的倦怠感、意欲低下、慢性疼痛、持続性の微熱などに至るのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  2. 2

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功が休養でテレビ業界大激震…キー局編成関係者「いずれ番組の打ち切り話が出てくる」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  1. 6

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 8

    【動画あり】イケイケ国民民主党に“パワハラ問題”噴出!女性衆院議員からの罵倒叱責で体調不良に…4人も離党の異常事態

  4. 9

    “現代の遊女”吉原のソープ嬢はNHK大河ドラマ『べらぼう』をどう見ている? 地元は特需に沸く

  5. 10

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ