映画「或る終焉」が淡々と描く 終末期の人生の奥の奥
これまでの人生を振り返ると、特に幸福ではなかったけれど、不幸だったとも思えない。最も不幸なときでも、それを捨ててしまうことは、楽しかったときを捨てるよりも、つらく思えるのだから。もう幸不幸を言うのをやめて、よいことも悪いことも味わい尽くそう。
ヘルマン・ヘッセ「春の嵐」…
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