西口監督の呪いか? 西武・今井達也が惜しくもノーノー逃し「ノーヒットワンラン」の珍事
「大記録」改め「珍記録」である。
18日、本拠地ベルーナドームで先発した西武の今井達也(26)。前回11日の日本ハム戦で七回2死まで無安打投球の好投を見せたエースが、この日もソフトバンク打線を翻弄。六回まで無安打1四球で、今度こそノーヒットノーラン達成かーーそう思われた矢先である。
七回、先頭打者の佐藤直を四球で歩かせると、盗塁を許し、無死二塁。続く栗原の一ゴロで佐藤が進塁し、1死三塁。じわじわと走者が本塁に近づき、ここで打席に立ったのが、かつての今井の同僚である山川だ。
鷹の主砲がバットを振り抜くと、打球は三塁に高々とバウンド。佐藤がホームを駆け抜け、山川は一塁でアウト。まさかの「無安打失点」となってしまった。
今井は八回を三者凡退で切り抜けて降板。九回に登板した守護神の平良と、ホークス打線を無安打に封じ、2−1で勝利した。1964年に近鉄が牧野ー山本の継投で成し遂げて以来、61年ぶり5例目となる、世にも珍しい「無安打有得点」の珍記録となった。
今季2勝目を手にした今井は、お立ち台で「五回が終わったくらいから、そういえば打たれてないなと。でも、打たれちゃったんで」と淡々。「仕方ないと割り切って、投げられました」と続けた。