連載小説<6> 捜査の主導権は刑事部か公安部か
「そうですね……」
樋口が塩崎の言葉にこたえたとき、黄色いテープの規制線のところに黒いスーツの集団が姿を見せた。いずれもノーネクタイで、大半がマスクをしていた。
公安の捜査員たちだ。おそらく外事三課の連中だろう。
背格好も髪型も似通っており、服装も同じだ。個別の捜査員…
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