夏目&有吉騒動で知れ渡った“芸能界のドン”の権力と素顔

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 先行き不透明で水商売ともいわれる芸能界において「経営者感覚を持っている稀有な人物。田邊社長の最たる功績は、タモリを筆頭にタレントを司会業で売るスキームを打ち出したことでしょう。業界でもいち早く中目黒の一等地に“いいともビル”ともいわれる自社ビルを建てました」(ある芸能プロ関係者)。

■飛び交う灰皿、お茶、ドラムスティック

 もちろん、仕事に関してはシビア。時にはコワモテが顔をのぞかせることもある。

「まずとにかく時間に厳しい。話は理路整然としていますが、いったん、スイッチが入ると昔は灰皿、お茶、そしてドラムのスティックが飛び交った。田邊さんの考えとしてはプロダクションの人間はあくまで黒子。社長が表舞台に出てくるのは絶対にありえないこと。それが今回は自身が矢面に立つハメになったのは忸怩たる思いがあるはずです。以前はイライラすると社長室にこもって中からドラムのスティックであちこちを叩いている音が聞こえてきたものです」(別の芸能関係者)

 所属タレントにはNHK大河「真田丸」主演の堺雅人までも擁し、業界に睨みをきかせる田邊氏。SMAP解散騒動でも暗躍するなど、その威光は衰え知らず。理論派で知られる一方、ギャンブル好きで知られ、とくにバカラに目がないそうだが、最近は体調面の不安もあり海外のカジノ通いは控えているという。それでも、一介のお笑いタレント風情がどう頑張ったところで田邊氏が「黒」というものを「赤」に変えることはできないことがよくわかる。

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