草彅剛 主演ドラマ「嘘の戦争」で果たす“打倒キムタク”
「どうしてここまで評価が対照的なのか」と、ファンも思っているかも知れない。
元SMAPのドラマ対決は、草彅剛(42)主演で7日放送のフジテレビ系「嘘の戦争」第5話が平均11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と前回から0.4ポイントながら上昇。2話連続で視聴率ダウンの木村拓哉(44)主演ドラマ「A LIFE~愛しき人~」(TBS系)の前回平均に0.8ポイント差まで肉薄している。悪評ふんぷんの木村に対し、草彅が俳優としての高評価を改めて見せつけている格好なのである。
「数字だけで見ると、木村さんに軍配が上がりますが、草彅さんはフジテレビのドラマというところを忘れてはならない。ずっと、視聴率1ケタ台と低迷中のフジで、2ケタ維持で奮闘しているのですからね。また、通常のドラマは3回、4回目には少し数字が落ちるものですが、逆に上げている。これは草彅さんの魅力、演技力によるものでしょう」と芸能リポーターの城下尊之氏は言うのだ。
草彅はSMAPメンバーのなかで最も遅咲きの存在として知られている。堀越高校の芸能活動コースでは、卒業まで無遅刻無欠席の皆勤賞で表彰というアイドルタレントとしては不名誉なエピソードを持つ。俳優でも、初主演作「いいひと。」で97年に注目されるまで、日陰の存在に近いものだった。だが、どんな役柄もこなす幅広い演技力には定評があり、「どんな役をやってもキムタク」などと揶揄される木村を凌駕する勢いである。