プロデューサーに聞く AbemaTV人気の秘密と制作の裏側

ゼネラルプロデューサーの宮本博行氏（提供写真）

　３０チャンネルの中には、ニュース、バラエティー、アニメ、格闘技や釣りなどの専門チャンネルがある。中でもバラエティーは地上波とは一線を画すオリジナリティーのある内容になっている。

「人気番組の『おぎやはぎの「ブス」テレビ』はブスが明るく話すというトーク番組で、普通だとタイトルもモラル的にちょっと難しくなりますが、それでも可能なのがＡｂｅｍａＴＶです。いろんな意味で制約を受けない分、芸人さんたちがご自身たちの持ち味を生かして、伸び伸びやってくれているから支持されているんじゃないかと思います」

　８割がスマホ視聴ということで作り方も地上波とは全く違う。

「地上波では収録したものを編集して仕上げることが多いですが、ＡｂｅｍａＴＶはその場で料理して出す、すべてスピーディーなところがＩＴ的といえるかもしれません。（サイバーエージェントの）藤田晋社長とのミーティングがあるのも特徴的。トップと現場が直結していて、週１回１時間ほどの会議があります。社長からは『いいんじゃないですか』と確認していただく程度ですが、何かあればすぐ方向転換できるフットワークの良さがありますね。