ピンクの電話の竹内都子さん 3年待った96本100万円ワイン
その話に私も主人もすごく感動しまして。とりあえず自分たちの金婚式に向けて、毎年の結婚記念日に開けるボルドーワインを購入することにしたってわけです。それで主人が「記念日なら1人1本じゃ足りないだろ?」と。その一声で2カ所のシャトーから48本ずつにして、オーナーにしめて100万円ちょいの代金を支払ったんです。そしてワクワクしながら待つことに。
ところが、年が明けて春になっても音沙汰がなく、丸2年経っても入荷なし。オーナーいわく「95年はブドウの最高の当たり年。ビンテージなので樽でじっくりと熟成させてからボトルに入れるらしい」。でも、丸3年経ち、98年になるとさすがに不安になってきました。しかも、迂闊にも領収書も引換証みたいなものもいただかず、本当に口約束だけ。
かといって、オーナーに「どうなってるんですか?」と問い合わせるのも気がひける。それで友人に相談したら、一様に「今さらだけど覚書的なものをもらったほうがいい」と言われ、そんな中で唯一「最後まで信じようよ」と言ってくださったのが最初にお話しした放送作家さん。