著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

AKBを超えるか 芸能界の流れを変える地下アイドルブーム

公開日: 更新日:

 スターのつくり方も時代の流れとともに変化する。映画全盛時代はスクリーンから高倉健吉永小百合といったスターが生まれた。映画スターは文字通り“スター(星)”としてファンには手の届かない存在。私生活も極力封印して神秘性を持たせスター性を高めていた。

 映画からテレビに娯楽が移行すると、ジャニーズ山口百恵といったアイドル歌手が続々と誕生。ファンクラブもできてファンと交流。多少は身近な存在になった。そのテレビから歌番組が減ると、アイドルも必然的に生まれにくい状況になった。そんな時代を見越したかのように生まれたのがAKB48だった。

「会いに行けるアイドル」というコンセプトでファンとの距離は縮まり、手の届く存在になった。秋葉原の専用劇場は連日、満員。一躍、ブームをつくり上げた。「総選挙」や「ジャンケン大会」など斬新なアイデアも当たったが、ブームは風船がしぼむように陰りが出てくるもの。

 次なるスターが待たれている。芸能関係者によれば「芸能界の流れを読み、新たなスターをつくる準備を進めるのが芸能プロ」という。すでに新たなブームが仕掛けられている。映画、テレビの流れから今はネットの時代。ネットは「もろ刃の剣」といわれ、バッシングで叩かれる可能性もある一方で、有効に利用すればスターを生み出す武器になる。ネットからの発信で次に浮上する可能性を秘めているのが「地下アイドル」と呼ばれる人たちという。すでに東京だけでなく今や全国規模で増えている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…