カンヌで脚光 映画「光」水崎綾女は下積み10年の苦労人
あの女優は誰なんだと話題になっている。仏で開催中の第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、公式上映された映画「光」(河瀬直美監督)のヒロイン役・水崎綾女(28)だ。上映後は10分間のスタンディングオベーションを浴び、主演の永瀬正敏や河瀬監督らとともに涙を流して喜んだ。
映画「光」では、視力を失いつつある主人公のカメラマンと、心を通わせていく映画の音声ガイド役を演じた。オーディションからの大抜擢なのだが、河瀬監督は水崎について「彼女のまなざしの先にある光を私たちは作りました」と、その“ポテンシャル”を認めている。
兵庫県出身で、5歳の時に阪神・淡路大震災で被災し、4年間、仮設住宅で過ごした。04年のホリプロスカウトキャラバンをきっかけに芸能界入りしたが、これまで順風満帆だったわけではない。
グラビアタレントとして活動した後、数多くの映画やテレビドラマに出演するも、大ブレークには至らず。これまで“下積み”のような活動を、10年以上も続けてきた。
「映画『進撃の巨人』に出演していますが、遅咲きの苦労人です。芸能界入り直後は“Fカップアイドル”として売り出され、セクシーなDVDや写真集を次々に発売しています。13年には、映画『ユダ』にキャバクラ嬢役で主演。大胆なヌードや濡れ場を披露しましたが、その後は、写真集で手ぶらショットや下着姿を披露するなど、セクシー系の仕事ばかりが目立った。本人としては、今回、本格女優へ“脱皮”すべく相当な覚悟で挑んだはずです。プライベートでは昨年、省エネ関連の商品販売に携わる30代の男性と結婚しています」(スポーツ紙デスク)
カンヌを機に国際派女優へとはばたけるのか。