連載小説<14> クエットは新聞奨学生として来日
日本に行きたい。日本こそが自分にとっての理想郷にちがいない。そう思ってからは朝も昼も夜も夜中も仕事を掛け持ちして金を貯め、日本語学校に通った。
「その校長のつてで五年前に新聞奨学生としてやっと日本に来ることができました」
「大変だっただろうね。ぼくも学生のときにやっていたこ…
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