デビュー25年で40歳 安室奈美恵“生きる伝説”になるまで
「百恵さんや聖子の魅力、強さに近いものがありますね」と、ベテラン芸能記者の青山佳裕氏は言う。デビュー25周年ライブを故郷沖縄で行い、大成功させた歌手の安室奈美恵(39)だ。茶髪にミニスカート、厚底ブーツと、そのファッションをまねた「アムラー」が社会現象となって約20年、20日に40歳の大台を迎えるが、全く衰え知らずの人気で第一線を突っ走る姿が芸能界を超えて話題なのである。
台風18号の影響も懸念されるなか、それを吹き飛ばす勢いの盛り上がりだった。16日と17日のライブ2日間での観客動員は5万2000人。沖縄で行われた単独アーティストの動員記録をあっさり塗り替えてしまった。CD、DVDの売り上げが3700万枚を超え、10代、20代、30代の各年代でのミリオンセールスと他に例を見ない記録を持つ安室について、青山氏はこう言う。
「デビューした当初からモノが違うといいますか、ダントツのポテンシャルを見せつけた。そうしたパフォーマンスを維持しているのは紛れもないプロ意識の高さでしょう。コンサートへ臨むまでの様子を取材したことがあるのですが、レッスンと自宅がすべて。遊びとか息抜きに費やす姿がまったく見られなかった。だからこそ10歳も20歳も若いダンサーを引き連れ、約2時間踊りっぱなしで、声もかすれず、口パクもなく歌い続けられるのでしょう。