デビュー25年で40歳 安室奈美恵“生きる伝説”になるまで
ひとり息子の親権のために法廷闘争も辞さなかったり、子育てのために土日には仕事を入れないといった家族愛は山口百恵さんを彷彿させます。また、コンサートでMCをせず、歌とダンスだけで見せるという独自のスタンスを持ち、それをカチッと守り通すところは松田聖子と似ているところがある。そういう、並の女じゃないところをファンは知っているからこそ憧れ、応援し続けるのだと思います」
1999年には実母が再婚相手の弟に殺害されるという痛ましい事件もあった。ダンサーのSAM(55)との20歳でのできちゃった婚は約5年で離婚。デビュー以来所属していたライジングプロからの独立をめぐってモメた際は引退危機を報じられたことも。いつも順風満帆ではない、むしろ熱狂と波乱の紆余曲折を経てたどり着いた25周年なのだ。
「ファンとのつながりを大切にし、そのためにある意味、女の幸せをコントロールしているような姿には、やはりカリスマ性があるとしか言えない。その徹底した自己管理力にこそ、同じ世代の浜崎あゆみや、沖縄アクターズスクールの後輩でもある今井絵理子や上原多香子らとの違いがあるのかもしれません」(青山氏)